NEWS | 建築
2019.03.19 15:44
ノルウェー中部の都市 トロンヘイムの北150kmにあるRonesに完成した「CABIN RONES」は、ささやかなプログラムをもった小さな住宅だ。
同国のネソッデンで活動する建築設計事務所 Sanden+Hodnekvam Architectsが手がけたこの建築は、料理を作り、食事をし、景色を楽しみ、眠りにつくことができる場所で、暖炉があり、バスルームがあり、少しの収納があるだけだ。
この小さなキャビンは、フィヨルドを見渡せる急峻ででこぼこした土地にある。小屋は景色に合わせ、土地と植生を守るために床面積は小さめにとどめている。メインフロアはコンクリート構造で、地形に合わせて3階建てになっている。また、2階を支えているのは、コンクリートの床と正面の大きな木枠の窓である。
クロスラミネート木材を用いた三角形のボリュームで、屋根は黒い防水フェルトで仕上げた。室内は打ちっ放しのコンクリートの壁や、磨き仕上げのコンクリートの床、木枠の窓、さらにはすべてノルウェー産の松でできた倉庫を設けた。
家具はノルウェーの白樺で作成。樋やその他の外装のディテールは未処理の銅でできており、時間の経過とともに黒みを帯びるそうだ。
裏手はコンクリート製の保護壁で覆われているので避難小屋のような雰囲気をもち、ファサードはガラス製でフィヨルドに面して大きく開かれている。