ローランド・グンペルトが再始動
一般道でも走れるスーパーカー「Nathalie」を公開

自動車メーカー アウディでモータースポーツを担当してきたローランド・グンペルト(Roland Gumpert)は、自身が手がけるスーパーカー「Nathalie(ナタリー)」を公開した。

同氏はアウディを去ったのち、「グンペルト・シュポルトヴァーゲン」を設立。スーパーカー「アポロ(Apollo)」を発売して注目を集めたが、2013年に経営破綻。今回、再起を期する形で、中国の新興EVメーカー「Aiways」のサポートを得て「ナタリー」を開発したという。

一般道でも走行可能なのだが、「妥協のない」電気スーパーカーで、最高速度は時速190マイル(約305km)、0-60マイル(約96km)加速には2.5秒しかかからない。約3分で燃料補給でき、時速50マイル(約80km)での走行距離は530マイル(約852km)を誇るという。

燃料は環境に優しいメタノールで、搭載された「Nathalie Fuel Cell」はつねに作動、5 kWのハイパフォーマンスを実現する。走行中、休憩中、低速走行中でも、Nathalie Fuel Cellがバッテリーを充電してくれ、充電ステーションがなくても困らない設計だ。

また、コンパクトなデザインは近未来のクーペを思わせるもので、レースカーのテクノロジーにヒントを得たという。あらゆるものがドライバーの視界や手元にあり、次のカーブに向けて純粋に集中することができるのだ。End