NEWS | アート
2019.03.15 17:13
香港のNapp Studioは、建築やインテリアから、家具や製品まで、作るものの大きさに関わらず取り組んでいるデザインスタジオだ。
このスタジオが公開した「Micro to Nano」は、世界でも有数の人口密度の高い都市である香港の最新の都市現象「ナノユニット(nano unit)」を際立たせる空間インスタレーション。
この「ナノユニット」は、床面積200平方フィート(約18.5平米)未満の部屋のことで、350平方フィート(約32.5平米)未満の部屋「マイクロユニット」のさらに上を行く狭小な空間である。
このインスタレーションは、現在市場で入手可能な最小のナノユニット、約160平方フィート(約14.8平米)の空間を抽象化したシミュレーションで、この空間に居間、寝室、浴室、キッチンが収まる設計なのだ。
全体を2×2インチ(およそ5×5cm)の3次元グリッドで作り上げることで、装飾がまったくない最小のナノユニットが、目盛りつきで容赦なく表現されている。設備や日用品が部屋のあちこちを占領している手狭な住環境において、実際に生活できる空間の広さについて、観覧者の関心を引き起こす狙いがあるようだ。