カリモクニュースタンダードが照明やキッチンにも挑戦
10年目のミラノデザインウィークは2会場で出展

▲Corso Kitchen Board CH01 – KNS x sanwacompany designed by Christian Haas

家具メーカー・カリモクのブランド「Karimoku New Standard(カリモクニュースタンダード)」は、2009年の設立以来10度目となるミラノデザインウィーク2019への出展を発表した。

今年は本会場と市内のギャラリーの2会場で出展。本会場では今年も多数発表する新作やプロトタイプより一部を紹介する。新たにデザイナー2名が参加、同ブランドに一味違った新鮮な風をもたらしている。また、家具という分野を超えたものづくりへの挑戦もスタート。

▲Polar Chair designed by Moritz Schlatter

初コラボとなるスイス出身のデザイナー Moritz Schlatterの「Polar Chair」は、柔らかなフォルムと直線的で角ばった脚のコントラスト、またそれらの相互作用が生む力強さと繊細な印象をあわせ持つ、普遍的でコンパクトなスタッキングチェアだ。

同じく初コラボのスイス出身のデザイナー Dimitri Bählerによる「Parabole Light」は、同ブランド初の照明製品開発の試みのひとつ。木材加工に精通したカリモクの技術への探求と、材の薄さと入り組んだ削り出しのパターンに対するカリモクの挑戦から生まれた。木部をキャンバスに見立て、表面に現れる明暗の面白さに発想を得たデザインで、空間に浮かび、周囲に暖かな光を作り出す。

▲Parabole Light designed by Dimitri Bähler

▲Spectrum Work Station designed by Geckeler Michels

「Corso Kitchen Board CH01 – KNS x sanwacompany」は、サンワカンパニーのコンパクトキッチンモジュールの経験値と、カリモクの木材加工の知識を掛け合わせたプロダクト。機能的なキッチンユニットと木製サイドボードの長所を兼ね備えたハイブリッドで、これまでにないインテリアのレイアウトに対応。モダニズム建築のグリッド構造から着想を得ており、キッチン正面の3次元的な奥行きのある縦横のラインに落とし込んでいる。End