NEWS | 建築
2019.03.13 17:43
先ごろ開催された設計案コンペ「Metals in Construction magazine 2019 Design Challenge」の大賞に、ニューヨークの建築スタジオ DXA studioによる「Midtown Viaduct」が選ばれた。
今年度のコンペでは「Create a new urban pathway」と題し、自動車に依存した都市に歩道橋を作ることで徒歩での移動を促し、交通渋滞を緩和させ、都市生活の全体的な経験を向上させる歩道の設計案が求められた。
計画地はMoynihan(モイニハン)駅とハイライン(High Line)の終端であるHudson Yards(ハドソン・ヤード)という、歩行者の急増する2つのニューヨークのアイコンに挟まれている。
このMidtown Viaductでは、光が下のスペースにまで届く透明感のある格子構造をデザイン。ハイブリッドな構造として、歩道橋に沿ってスピード感と動きを表現しており、マンハッタンの交差点と同じくらい広々としたダイナミックな空間と横断距離を作り出している。
歩道橋だがユニークな2段構造で、目的地に急ぐ通勤者用の歩道橋と、都市の散策を楽しみたい人のための歩道橋という2つのルートを設け、長い距離にも耐えられる構造上の性能も向上させている。
この場所では既存の交通機関が絡み合い、歩行者の妨げとなっている。これを緩和するために、同プロジェクトのメインの通りは、Moyniha駅に沿った幅45フィート(約13m)の歩道と、30thストリートとバスストップのあいだの幅35フィート(約10m)の中央分離帯の上に橋を架け、交通の流れをスムーズにし、中央に広場となる場所をつくる計画だ。