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2019.03.12 12:05
視覚障がい者の「読む」能力を拡張する眼鏡型機器の開発を行うオトングラスは、メガネチェーン店 JINSと事業協力を開始したと発表した。
オトングラスは、文字を読むことに困難を抱える人をサポートする機器の開発と普及に取り組むベンチャー企業。2014年8月の創業以来、眼鏡に内蔵したカメラで撮影した文字をクラウド上の画像処理エンジンを用いて音声に変換する「OTON GLASS」を手がけてきた。
2017年からは受注生産による「OTON GLASS」の個別販売も開始、2018年6月には兵庫県豊岡市で「日常生活用具給付等事業」の対象として認定され、視覚障がい者が自治体からの補助で安価に購入できる事例も出ているという。
今回、オトングラスは、JINSを引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施。文字を読むことに困難を抱えるすべての人に「OTON GLASS」を届けるため、眼鏡の製造販売やセンシング・アイウエア「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」開発の実績を持つJINSと対話を重ね、両社のビジョンが一致したことから今回の事業協力が実現した。
今後は量産化に向けた体制作りや、眼鏡のかけやすさ・デザイン性の向上など、JINSのノウハウを活かした支援を受けながら、事業の成長に取り組む見通しだ。