「The Nature Rules 自然国家:Dreaming of Earth Project」が開催
アートで朝鮮半島のDMZの生態系を守る試み

▲崔在銀 hatred melts like snow 2019 参考画像 Courtesy of the artist ©︎Kim Taedong

東京・品川にある原美術館では、2019年4月13日(土)から7月28日(日)まで、展覧会「The Nature Rules 自然国家:Dreaming of Earth Project」が開催される。

本展は、韓国のアーティスト 崔在銀(チェ・ジェウン)の発案/構成。朝鮮戦争の休戦から65年余りの歳月を経て、非武装地帯(DMZ)に生まれた豊かな生態系を守り、自然や人間など生きとし生けるものすべての共生を願って、同氏が2014年に立ち上げた「Dreaming of Earth Project(大地の夢プロジェクト)」構想を可視化する展覧会だ。

「自然国家」とは、人間ではなく自然が治める国で、崔の理想とする国を意味する。人が自然と関わりつつ、対立のエリアを生きとし生けるものの大地にするために崔が出した結論は、この自然国家の「法律の創作」。

▲崔在銀 Recurring Tree

本展では、出品作家に加え、崔の信頼する人々が自然について思索し、共生のための法律を作りあげる。それは、法律でありながらも、鳥のさえずりや風にそよぐ草の音のように自然の一部となっていくであろう。

出品作家は崔のほか、坂茂、チョウ・ミンスク、チョン・ジェスン、川俣正、キム・テドン、イ・ブル、李禹煥、スン・ヒョサン、スタジオムンバイ、オラファー・エリアソンセバスチャン・ベーマンによるスタジオ・アザー・スペーシズが参加予定だ。

▲ShigeruBan Architects,Bamboo Passage and Tower, 2015, pencil on paper

▲Studio Other Spaces: Olafur Eliasson and Sebastian Behmann, Condensation pavilion

このままでは社会情勢次第で豊かな生態系が滅びる可能性もあり、アートを通じてDMZの生態系を守る試みとなっている。End

The Nature Rules 自然国家:Dreaming of Earth Project

会期
2019年4月13日(土)~7月28日(日)
休館日
月曜日(4月29日、5月6日、7月15日を除く)、5月7日、7月16日
開館時間
11:00~17:00(5月1日を除く水曜は20:00まで)
※入館は閉館時刻の30分前まで
会場
原美術館
詳細
https://www.haramuseum.or.jp/jp/hara/exhibition/433/