NEWS | プロダクト / 見本市・展示会
2019.03.11 17:52
タイヤはもはや地上を走るためだけではない。そんなコンセプトタイヤをGoodyearがジュネーブモーターショーで公開した。
斬新なコンセプトタイヤ「AERO」は、未来の自動飛行に向けて設計されたツーインワン型のタイヤ。つまり、道路を走行するためのタイヤにも、空を飛ぶための「プロペラ」にもなるものだ。将来的には通勤者に道路から空へとシームレスに移動できる自由を与えるという。
空気を入れない構造で、スポークは車体の重量を支えるためだけでなく、タイヤを傾けて浮上するためのファンブレードにもなる。路上走行時の衝撃を和らげるのに十分な柔軟性があり、垂直浮上を生み出すのに必要なローターの高速回転にも耐えられる強度を備えた、ユニークなエアレスタイヤだ。
また、磁力を使うことで摩擦のない推進力が生まれ、地上での走行や空中浮上時の推進に必要な高速回転が可能になる。光学センシングで道路状況やタイヤの摩耗具合、構造自体の健全性をモニタリングも行う。
さらにAIを採用して、タイヤに搭載したセンサーからの情報と、自動車同士および自動車・インフラ間の通信からのデータを組み合わせ分析。飛行モードか運転モードか最適なものを選んでくれ、タイヤ自体のトラブルも未然に認識・解決してくれるそうだ。