チェコの自動車メーカー・シュコダによる
コンセプト電動二輪車「KLEMENT」が公開

2019年3月7日(木)から3月17日(日)まで開催されるジュネーブモーターショーでは、チェコの自動車メーカー シュコダ(ŠKODA)のコンセプト電動二輪車「KLEMENT(クレメント)」を公開する。

人口が密集した都市部における通勤でますます重要になるのが、KLEMENTのような機敏なモビリティだ。自動車に代わる持続可能なものとして、使いやすくて楽しく、なおかつ従来の自転車よりも速くて便利なものを望む若者たちのニーズに合わせて設計。

近未来的なアルミフレームで、ホイールのサスペンションには、車軸の片側だけを支持する「シングルサイドスイングアーム」を採用。レバーやケーブルはなく、従来ではボトムブラケットがある場所に固定式のペダルを付け、そこに足を乗せるだけだ。

ペダルを傾けると、ホバーボードの要領で加速とブレーキが可能。ペダルは体重を前にかけるとハブモーターが加速し、後方に回すと前輪ではABS搭載の油圧ディスクブレーキが、後輪では回生ブレーキが作動する。

後輪のホイールハブモーターの最大出力は4kW、最高速度は45 km/hで、2つのリチウムイオンバッテリーにはそれぞれ52本の電池を搭載。バッテリー容量は1,250 Whで、最長62kmまで走行できる。バッテリーは簡単に取り外しでき、家庭用コンセントで充電可能だ。

照明は、LEDヘッドライトとブレーキライト、ペダルにはLED指示器、およびデイライトを埋め込んでいる。インダクティブ充電ができるスマホホルダーをハンドルバーのすぐ後ろに設置。スマホは、同社が提供するComing Home機能や自動のEmergency Call、さらには遠隔での診断やメンテナンスなど、その接続性を最大限に引き出すための鍵となっているのだ。End