イギリスの高級車・スポーツカーブランド ベントレー（Bentley）は、2019年に創業100周年を迎えるにあたり、究極のコレクターズバージョンとして、「Continental GT Number 9 Edition」をジュネーブモーターショーにて発表した。

この「Number 9」は、同社の注文生産部門「Mulliner」が手がける、100台限定の世界最高のラグジュアリーグランドツアラーだ。

同車は、1920～1930年代に「ベントレー・ボーイズ（Bentley Boys）」のひとりとして活躍したレーサー ティム・バーキン卿へのオマージュとなるもの。そして、彼が手がけたマシンが4½リットル・スーパーチャージャー搭載のベントレー「ブロワー（Blower）」で、「Number 9」とは、彼が1930年にル・マン24時間レースに参加した時の「9号車」を意味する。

フロントグリルには、「No.9」のバッジと大胆なグラフィックをあしらった。外観はビリジアングリーンとベルーガブラックの2色があり、22インチのホイールもこの2色から選択できる。

内装の伝統的なレザーハイドはカンブリアグリーンとベルーガの2種類で、シートやインナードアパネルなどの光沢は、一段とアップ。ヘッドレストとドアパネルには、1930年式ブロワーのドアパッドのデザインに倣って、「B」の文字をデボス加工している。

センターコンソールには、独創的なダッシュボードに「エンジンスピン」や「ターンドアルミニウム」と呼ばれる模様をあしらっている。この模様は光の反射を抑える効果があり、1920年～1930年代にかけてレーシングマシンや航空機によく用いられたそうだ。