NASA（アメリカ航空宇宙局）の60年間にわたる宇宙での活動を記念した書籍がTASCHENから登場する。

この「The NASA Archives. 60 Years in Space」には、NASAの協力のもと、400枚以上の歴史的に価値のある写真や、貴重なコンセプトレンダリングが満載。最新技術でスキャンやリマスターを行い、特大サイズでの複製ができあがった。

1957年にソビエトがスプートニクを打ち上げたことに危機感を抱き、1958年10月1日に世界初の民間宇宙機関として発足。それ以来、小規模な改造ロケットで実験を行うささやかな研究チームから、巨大ロケットに乗って月に人を送りこむ世界最大の技術・管理企業へと成長を遂げた。

なかでもNASAがとらえた画像は、60年間の歴史で中心的な役割を果たしてきた。ハッブル宇宙望遠鏡が観測した美しい宇宙や、ローヴァ―から見た火星のパノラマは誰もが知っているものだ。もちろん、月面を歩く世界初の人間の写真は忘れられない1枚だ。

NASAのアーカイブは、アメリカの宇宙計画の歴史を写真でたどるだけにとどまらない。私たちがなぜ宇宙を探検することを選んだのか、そして私たちが今後どのようにこうした壮大な冒険を続けていくのか、深く考えさせるものなのだ。