AGCがミラノデザインウィーク 2019に出展
鈴木啓太によるインスタレーションを披露

AGCは、2019年4月9日(火)から4月14日(日)にイタリア・ミラノで開催される「ミラノデザインウィーク2019」に出展し、プロダクトデザイナーの鈴木啓太氏をクリエーションパートナーに迎え、インスタレーション「Emergence of Form」を披露する。

AGCが出展してきたこれまでのミラノデザインウィークでは、高機能ガラスをはじめとする最先端の素材を紹介してきた。5回目となる今回は、建築や自動車、電子機器、食器など、多くの用途でニーズの高いガラスの三次元曲面成形加工技術と、100年以上にわたり積み重ねたセラミックス技術により開発した3Dプリンター用造形材“Brightorb®”(ブライトーブ)にフォーカス。

「Emergence of Form」(うまれるかたち) と題した本展は、大型のガラスを極限まで曲げることで、シャボン玉が生まれゆくさまを表現したオブジェと、緻密にシミュレーションした水面の波紋をBrightorbで3Dプリンティングし、釉薬をかけて焼成したセラミックスのオブジェを展示する。デジタルデータの精密な造形とゆらぎのある工芸的な仕事の掛け合わせが魅力的だ。素材から形が生まれ、次第に変わりゆく穏やかな様子をAGCの成形加工技術で可視化する。

作品コンセプトについて鈴木啓太氏は以下のように語っている。

「ガラスとセラミックス。異なる2つの素材を用いて、常にうつろう自然の美しさを表現した空間を作りました。ガラスの三次元曲面成形やセラミックスの3Dプリンティングといった、AGC独自の先端技術によって作り上げられたインスタレーションは時々刻々と姿を変え続ける複雑な自然現象の一瞬を切り取ったものです。本来であれば静止するはずのない自然の風景は、しかし、静止しているからこそ、だれしもが見たことのある原風景を思い起こさせます。精緻な素材と高度な技術によって、ながれゆく動きのなかに自然の情緒を閉じ込めました。
人工物によってかたちづくられた『自然』を通じて、AGCが拓く、新たな可能性を感じてみてください。」

▲セラミックスのオブジェのプロトタイプを手にする鈴木啓太氏。

会場はトンネルのような空間が広がるミラノ中央駅の高架下スペース。大きなシャボン玉と水面の波紋が織りなす「自然」の風景をぜひミラノで体感してみてほしい。End