NEWS | 建築
2019.03.07 10:04
UAEの首都ドバイにあるジュメイラ・ビーチ(Jumeirah Beach)に建設予定のインスタレーション「Ethar – Honoring Generosity」は、「寛大さ」と「知識」を表現したモニュメントで、アラブの古典学者や科学者、思想家の言葉が刻まれた柱を辺り一面に建てたものだ。
デザインには建築設計事務所のOMAとInside Outsideが協力。UAEでの独特な施しの文化を体現するものとして、ドバイの都市の景観に新たに加わるだろう。
1,680本の三角形のアルミニウム柱が磁界のように広がっており、中央にある長方形の広場に向かって並ぶ。来場者はまず、敷地の縁に立っている短い柱に迎えられる。柱は中央に向かってだんだんと高くなっており、この壮大な遠近法の効果で柱は道となる。さらにこの”道”を進むと視界は中央の公共広場に開かれる。
柱はその密度から、心地よい微気候を作り出す日よけになっており、そこを通ることでこのインスタレーションは遊び心あふれる社会的空間にもなるだろう。また、柱には100%リサイクル可能な建築材であるリサイクルアルミニウムを使用する予定のようだ。
夜には照明の光が当たり、ダイナミックな柱のインスタレーションを引き立ててくれる。照明もワイドからシャープへ、コールドからウォームへと徐々に変化。照明を受けて輝くステンレス鋼の列が広場を際立たせ、デザインのなかに動きを与えている。