サザビーズ・ニューヨークがリニューアルオープン
OMAの重松象平が手がけた設計案が発表

▲© OMA New York

オークションハウスのサザビーズ(Sotheby’s)は、ニューヨークの「1334 York Avenue」にある本部が大胆な拡張と改装を経て2019年5月3日(金)にオープンすると発表した。

設計を手がけたのは建築設計事務所 OMAのパートナー 重松象平らで、美術品、貴重品、高級品などの鑑賞と購入ができる世界有数の商業スペースと、広々とした新しい展示ギャラリーを備えている。

▲© OMA New York

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印象派とモダン&コンテンポラリーアートの展示とオークションがオープニングを飾る新しいギャラリーは、67,000平方フィート(約6,200平米)から90,000平方フィート(約8,300平米)にスケールアップ。さらに、全面改装された4フロアにわたって、大小さまざまなギャラリーを40部屋も用意。単品から膨大なコレクションまで、あらゆる規模の作品が展示できる設計だ。

この改装では、建物全体のプログラムの再編成から開始。これまでスタッフの環境や持ち場、接客の場、バックヤードが建物全体に広がっていて、人の流れや効率が悪かったそうだ。同事務所はさまざまなプログラムで補い、再構築してまとめ上げることを提案。同時に、スペースに自由度を与えて、接続性と開放性を高めた。

▲© OMA New York

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また、各ギャラリーの入口には、サザビーズ・ロンドンにあるような伝統的な木工品への目くばせとして、特別に着色したクルミ材のパネルやドアを使用。他方では建物の歴史も踏まえて、既存のコンクリート柱を露出させている。ニューヨーク本部のユニークな特徴と歴史が、同社の遺産と伝統、そしてロンドンの伝統とひとつになる建築を目指したそうだ。End