エキソニモの個展「LO」がWAITINGROOMで開催中
「不完全なメッセージ」をテーマに新旧の作品を展示

▲《I randomly love you / hate you》2018年、LCDモニター2台、シングルボードコンピューター(アンドロイド)、サイズ可変 「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」の展示風景の部分(水戸芸術館現代美術ギャラリー、2018年)撮影:山中慎太郎(Qsyum!)

東京文京区にあるギャラリー WAITINGROOMでは、エキソニモの個展「LO」が2019年3月24日(日)まで開催中である。

エキソニモは、千房けん輔と赤岩やえにより1996年に結成されたニューヨーク在住のアートユニット。インターネット上での作品発表を皮切りに、独自の手法とハッキングを思わせる感覚でインスタレーションやパフォーマンス、イベントオーガナイズなど、多岐にわたる活動を行い、日本のインターネットアートを20年にわたり牽引してきた。

▲展覧会イメージ画像

同ギャラリーでは初となり、国内では6年ぶりの個展で、「不完全なメッセージ」をテーマに新旧作織り交ぜた作品群で構成。2018年に水戸芸術館でのグループ展「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」で展示された2台のモニター作品「I randomly love you / hate you」をはじめ、同展のテーマにもとづく新作、過去作品からリミックスし直した作品などを展示している。

▲《断末魔ウス》2007年より猫の映像の抜粋

スマートフォンが震え、「新着メッセージがあります」という画面を見るのは、今やありふれた光景。メッセージはどこかの場所を中継することなく、情報空間のみを伝わって本人の手元に届く。郵便が主な通信手段であった頃は、郵便局という場所が大量のメッセージの中継地点だった。今回エキソニモが「不完全なメッセージ」というテーマを選んだのは、ギャラリーが元郵便局跡地にあることにも興味を持ったからかもしれない。

また、同時開催として、東京都内各所にてエキソニモの作品が見られる機会がある。詳細は下記サイトより確認できる。End

エキソニモ個展「LO」

会期
2019年2月23日(土)~3月24日(日)
開館時間
水曜~土曜 12:00~19:00、日曜 12:00~17:00
定休日:月曜・火曜・祝日
会場
WAITINGROOM
詳細
http://waitingroom.jp/japanese/exhibitions/current.html