6月は旭川に行こう。
旭川デザインウィーク[ADW]の開催概要決定

毎年、北海道・旭川で開かれる旭川デザインウィーク[ADW]の開催概要が決定した。「旭川家具産地展」から名前を変えて5回目。今年は「クロスオーバー」をテーマに、人と人のみならず、人と自然や地域、食といったさまざまなものとの出会いを演出するという。

メイン会場の旭川デザインセンターでは、40を超える家具・木工メーカーが新作を発表。毎年見どころのひとつであるこの会場でのインスタレーションは、GINZA SIXのインテリアなどで知られるグエナエル・ニコラ氏が担当する。「Nature Palette」をテーマに、旭川家具とデンマークのテキスタイルブランド、クヴァドラのファブリックを交差させたトンネルをつくり出す。

▲アルフレックスの「ERA」はC.O.Dによるデザイン

▲小泉 誠氏がデザインした大雪木工の「机箱」

そのほか、各社の工場でも新作インスタレーションや工場見学会が催され。椅子研究家である織田憲嗣氏のコレクションによる「ノル・インターナショナル展」と「バウハウス展」も予定される。昨年同様に市内と近隣のギャラリーでは若手デザイナーが新作をお披露目するなど、回を重ねるごとに見どころが増えているようだ。

▲オープンファクトリーはADWで毎年人気のプログラム

▲Time & Styleの工場前に広がるカフェスペース。主だった会場間はシャトルバスが運行されるほか、ADWシャトルタクシー(有料)で移動可能。

自然や地域、食との交差点という点にも注目したい。この時期の旭川を訪れたことのある人ならば誰もが口を揃えて言うように、梅雨空を忘れさせるカラッとした晴天のもと、植物や花が輝きを増す心地よい季節だ。また、旭川デザインセンターにはキッチンバスが登場して北海道の旬の味を提供し、各社の工場ではジンギスカンやスイーツなどが振舞われるから、地域の食にも触れられる。

時間の余裕があれば、中川町や当麻町、東川町、東神楽町、上川町といった周辺に足を延ばし、フォレストツーリズムなどに参加することもできる。人の集まるデザインウィークには、デザインの発見はもちろんのこと、そこでしか見ることのできない展覧会と、そこでしか味わえない食があるものだ。その意味で、ADWは多くの魅力に溢れている。

なお、道外から訪れる人は、ゴールデンウィーク前までに航空券とホテルを予約するのがおすすめだ。End

▲昨年から登場したクルーズ・キッチン。「かみかわ食べものがたり」とコラボして、北海道の旬の味を提供する。

旭川デザインウィーク[ADW]

会期
2019年6月19日(水)〜23日(日)
会場
旭川デザインセンター(北海道旭川市永山2条10丁目1-35) を中心に、旭川市、東川町、東神楽町の各メーカー、工房、ショップほか
主催
旭川家具工業協同組合、旭川市、旭川商工会議所
詳細
http://asahikawa-kagu.or.jp/adw/