NEWS | 建築
2019.02.25 18:16
オランダ・ハーグに建設された「Binck Blocks」は高さ115mの革新的な住居用タワーだ。ビンクオルスト(Binckhorst)の新地区への玄関口となるもので、街のいたるところから目印となるランドマークとして、スカイラインにがっしりとしたシルエットを現している。
オランダの建設設計事務所 LEVS architectenのデザインは、垂直に6つの「地区」を積み上げたもので、それぞれが異なる特徴をもつ住宅だ。建物には革新的で創造的だがラフなエッジがあり、高度な循環性というねらいを体現している。
同地区はまだその大部分が工業地帯だが、このタワーは、近い将来ここで快適でサステイナブルな生活が行われるという明確なサインにもなっている。
屋上公園、プレイストリート、シティバルコニーなど、それぞれに人が集う場所が設けられ、それぞれがはっきりと認識できる空間ボリュームに分割。これにより、さまざまなターゲット集団に対応した、多様な住宅タイプと独自のアイデンティティをもつ垂直の住宅街をつくり出している。
外観は、鉛のような赤い色の遊び心あふれる金属の塊が特徴的で、周囲の工場とのバランスをみてデザインされている。ファサードはすべてモジュラーシステムで設計。アルミニウムの輪郭を合理的なグリッドで仕上げた。コレクティブスペース、ファサード、バルコニーに動植物用のスペースを設けることで、建物内には”自然”が描かれている。