隈研吾建築都市設計事務所がスイス・ローザンヌで手がけた
ミノムシのような外壁の建築「Suspended Forest」

▲© Photography by CAPimages

隈研吾建築都市設計事務所がスイス・ローザンヌ北西の町モンリシェ(Montricher)で手がけた建築「Suspended Forest」が2018年9月に竣工した。

ローザンヌの丘の上で文学を学び、創作するためのユニークな「村」を運営するジャン・ミシャルスキー財団(La Fondation Jan Michalski pour l’écriture et la littérature)のための建築で、スイス・コンクリートの構造体から小さなキャビンを吊り下げるという斬新な方法で作られた。こうしてできあがったこの「村」は、建築の集合体に対する新しい回答を提案しているという。

▲© Photography by CAPimages

▲© Photography by CAPimages

▲© Photography by CAPimages

同事務所はそこに、木をふんだんに使った巣のようなキャビンをデザイン。オークとカラマツの木を斧で割ってパネルを作り、そのパネルをランダムに貼り付けることで、暖かみが感じられるミノムシのような外壁が現れた。

▲© Photography by CAPimages

ミノムシの巣が細い糸で木の枝から吊られているように、この暖かくやわらかなキャビンも空中に浮いているのだ。End