NEWS | 展覧会
2019.02.20 18:48
フランスの中南東部の都市・サンテティエンヌでは、「サンテティエンヌ国際デザインビエンナーレ(Biennale internationale Design Saint-Étienne)」が2019年3月21日(木)から4月22日(月)まで開催される。
今回で11回目を迎え、1ヶ月の期間中、5つの週に分けて、それぞれ「国際デザイン」「実用デザイン」「デザインネットワーク」「リサーチにおけるデザイン」「デザインと中国」のテーマでさまざまなイベントを予定。
キュレーターは、ロンドンのトレンド予測企業 WGSNでライフスタイル&インテリア/シンクタンク部門長を務めるLisa Whiteだ。L’Oréal、Tupperware、LG、Rolexなどのクライアントのコンサルタントも務めてきた人物だ。
彼女によると、今日のデザインとは、テーブルや列車、協働ロボットよりも「コミュニティ」だという。「2020年の終わりには、デザインはモノよりもシステムに関係するものになります。それは環境や体験を生み出すこと、構築された世界や、とくに他者とのつながりを見出すことなのです。個人の健康と幸福は、彼らが属しているより大きなコミュニティとますます結びついています。そしてデザインは、そのコミュニティを作るのに重要な役割を果たしうるのです」と彼女は語っている。
多様な世代、文化、生き方がある社会で生活する方法が、現代のデザインの焦点だとも同氏は説明。今回のビエンナーレでは、私たちの世界を変えつつあるモノ、表現、システム、視点を提示し、これらが共存・協力できる方法を見つけたいとしている。