NEWS | インテリア
2019.02.15 19:11
イタリア・シチリア出身でバルセロナに拠点を置くデザイナー Matteo Guarnacciaは現在、新プロジェクト「Cross Cultural Chairs(CCC)」に取り組んでいる。
椅子や座ることをテーマに、さまざまな文化間の関係について調査するもので、人類学とデザインのあいだを結ぶプロジェクトだ。あまりにも速く進む現代社会のなかでも1分間一緒に座ってみようという試みだ。
もっとも人口の多い8つの国を調査フィールドとして現地で1ヵ月間生活し、CCCと地元のデザインスタジオ、その職人のトライアングルを形成。文化的な文脈、製造プロセス、地元の材料の使用を把握し、各々の国で一緒に椅子を制作するとしている。
こうして8脚の椅子というポートフォリオを仕上げ、バルセロナ・デザイン博物館で展示し、グラフィックデザイン事務所「Studio Albert Romagosa」と協力して、調査の成果を集めた本を編集する流れという。
同プロジェクトは2018年11月にブラジルでスタート、成果はリオデジャネイロのMuseum of Modern Artで展示している(HPで閲覧可能)。同年12月はメキシコでJose de la OやLos Patronesと協力、ルイス・バラガン邸のArchivo Designで椅子を展示(こちらもHPで閲覧可能)。
そして日本ではデザイナー 小林幹也と北海道の家具メーカー 匠工芸と協力した。この椅子も完成した模様で、制作過程の画像はHPで見ることができる。こののち、インドネシア、中国、インド、ロシア、ナイジェリアでプロジェクトが続き、2019年7月に終了するそうだ。