NASAがグリーンランドの氷河に眠る
2つ目の隕石衝突クレーターを発見

グリーンランドのHiawatha氷河の下に幅19マイル(約30km)のクレーターが発見されたのは、2018年11月のこと。これに続き、早くも同地で2つ目のクレーターと思われるものを氷河の下に発見したとNASAが発表した。

地球上では22番目の大きさというこの第2のクレーターは、1つ目のものから114マイル(約183km)の距離に位置し、幅は22マイル(約35km)と推定。今のところ両者は別の時期に形成されたものと考えられている。

調査を行った研究者によれば、このクレーターは隕石の衝突によるものと想定。この規模になりうる他の円形構造としては崩壊した火山のカルデラしかなく、グリーンランドの火山活動がある地域からは数百マイルも離れており、その可能性は低いとみている。

また、第2のクレーターの氷河の層はHiawatha氷河の層よりも明らかに古く、少なくとも7万9000年前からあるそうだ。

距離が近くてもその形成が無関係なクレーターの対はすでにウクライナとカナダにあり、それぞれの年代はやはり異なるそうだ。研究者は、今回の発見が第3の事例になる可能性はあるとしている。End