NEWS | 建築
2019.02.13 17:48
エルサレムにあるベツァルエル美術デザイン学院(Bezalel Academy of Arts and Design)は、同市中心部にあるロシア人居住区に建設される新キャンパス「The Jack, Joseph and Morton Mandel Campus」の建設を開始した。2021年の開校を目指している。
同キャンパスには、学生2,500人と教員500人を収容する予定。現在の「Mount Scopus Campus」は社会の都市構造から少し離れているため、移転によってエルサレムの街を一新し、文化と創造性に向けた国内外の中心地として都市の再生を図ろうとしている。これにより、大きな都市開発やビジネスの拡大が生まれ、中心部が再活性化することも期待されている。
これは、妹島和世と西沢立衛が主宰するSANAAが手がける最先端の建築で、400,000平方フィート(約37,000平米)の敷地には、図書館、ギャラリー、ワークショップ、教室、スタジオ、オフィス、オーディトリアム、カフェテリア、ショップを設け、同校の9つの学科間の流動性を高め、街の生活に対しても積極的に社会的・文化的な関与も行っていくという。
新キャンパスは、世俗的、宗教的、そしてユダヤ教超正統派とイスラム教徒の住人が出会う東西のエルサレムの交差点に位置する。この地が国際的な文化的磁石となり、豊かで比類のない多文化交流が展開されるだろう。