NEWS | 建築
2019.02.12 15:01
パリの名所・オペラ座は実は2か所存在する。誰もが思い浮かべる1875年完成の「オペラ・ガルニエ(Opéra Garnier)」と、1989年に完成した「オペラ・バスティーユ(Opéra Bastille)」である。
このほど、オペラ・バスティーユの拡張工事が行われることになり、建築設計事務所 Henning Larsenが設計を手がけることになった。数ある歴史と活気に満ちた地区のひとつに位置するパリ最大のオペラハウスに、新しい公共ロビー、公演スペース、ワークショップが登場する。
再設計され拡張される公共ロビーは地上レベルのアクティビティに開放され、インフラやワークショップ施設を拡張し、リハーサル兼公演会場となる800席のオーディトリアムも追加される。
同建築は、ウルグアイの建築家 カルロス・オット(Carlos Ott)が、パリの新しい文化的建造物の建設に向けたフランスの「Grands Projects」の一環として、1983年に設計。歴史的に有名なバスティーユ広場と散歩できる高架橋「Viaduc des Arts」のあいだに位置し、活気あるパリ12区のランドマークとなっている。
同事務所によると、この拡張計画は、この地域と周辺地域をより密接に対話させる狙いがあるようだ。工事は2019年に始まり、2023年に完成する予定だ。