建築事務所スノヘッタが手がけた
21世紀のクリスタルアトリエ
「Swarovski Manufaktur」

建築設計事務所 スノヘッタ(Snøhetta)がオーストリア・ヴァッテンス(Wattens)で手がけた建築「Swarovski Manufaktur」は、21世紀のクリスタルアトリエといえるものだ。

ゆったりとして日光があふれる建物で、顧客とともに作業ができるスワロフスキーの革新的なクリエイティブハブでもあり、最高の生産施設でもある。

この建築では、デザイン、商品開発、生産の工程を1つの施設に巧みに統合。こうした新しい建築タイプにより、スワロフスキーは創造的で先見性のあるプロセスと技術的な生産要件を合致させた斬新な方法を開発することができるとしている。

幅の広いオープン階段は、ミーティングスペースやアリーナとしても機能し、天井から吊り下げられた構造の木造プラットフォームからメインフロアへのアクセスが可能。ギャラリーのような作りのこのプラットフォームには、オフィス、ショールーム、プレゼンルームが組み込まれている。

日光は、カセットと呼ばれる135の天井の開口部から広々とした建物に差し込む。保護コーティングを施した窓は、日光を建物内にやわらかく満たしてくれる。

また、天井に穴の開いた音響パネルを取りつけることで、心地よい音響レベルを実現。生産設備や機械からの騒音があっても、普通の声で会話をすることもできるようだ。End