火星のオアシスとなる温室はどんなデザイン?
NASA主催の「BIG Idea Challenge 2019」
5組のファイナリストが発表

▲画像提供:SEArch+

NASAとアメリカのNational Institute of Aerospaceが大学生向けに開催している「BIG Idea Challenge 2019」は、5組のファイナリストを選出した。

今年度の課題は、火星で使用する食料生産を主な目的とした住居サイズの温室の設計、設置、および持続可能な運営に向けた、革新的なアイデアを披露すること。効率的で安全な温室設計は、火星ミッションだけでなく、長期間にわたる月ミッションにも役立てたいとしている。

▲画像提供:Clouds AO

今回は、NASAが構想した「Mars ice home」のユニークなデザインを補完する、火星の温室デザインのための新しいコンセプトが求められた格好。この氷の家は、火星における初期のベースとなるもので、広くて柔軟な作業スペースを備えた費用対効果の高いコンセプト住居だ。

同コンペでは、食料生産用にも環境管理や生命維持システムのサポート用にも使える植物を提案し、建設や設置が容易で、技術的に手間がかからず、火星という環境での運用も考慮に入れる必要がある。

赤いほこりが舞う火星に暮らす宇宙飛行士の心や体の健康を守る、オアシスとなるような温室とははたしてどのようなデザインだろうか? ファイナリストに選出された5組はプロトタイプ制作に向けて、今後数か月にわたり開発を続けるそうだ。End