NEWS | 建築
2019.02.07 15:05
アメリカ・フロリダ州にあるノートン美術館(Norton Museum of Art)では、2019年2月1日(金)にリニューアル式典が行われた。
1941年に建てられた同館は、アールデコ風の平屋建てのパビリオンのエレガントなシリーズで、中央の中庭を囲むように作られている。その後の拡張により、対称的だったもとの配置が失われ、軸線の構成はメインエントランスを建物の側面に移動させたために損なわれてしまったという。
改修を手がけたのは建築設計事務所 Foster + Partnersで、今回の改修と拡張を通じて、新しいギャラリーと来場者に必要な設備を追加する一方、もとの建物がもっていた軸線の配置とルートのわかりやすさを取り戻したという。さらに、周囲の駐車場をなくし、堂々とした現代彫刻のコレクションを展示できる広大な亜熱帯庭園も新設した。
新しい施設としては、オーディトリアム、ショップ、レストラン、ユニークな懇親の場(Great Hall)、屋外での映画上映に適した芝生(Great Lawn)があり、地元や海外からの幅広い来場者に対応するもの。また、新しいギャラリースペースのデザインは、拡張した層を慎重にはがして、歴史あるギャラリーのもとの構造を復元したそうだ。