NEWS | インテリア
2019.02.06 17:55
岩手県盛岡市にあるNAGASAWA COFFEEは、コーヒーの香りに満たされた空間を提供するロースターカフェである。
同店のオーナーたちは、新しい1960年代のビンテージロースターにふさわしい、もう少し広めのスペースに店舗を移転させることを決定。新しいカフェのビジョンは、オープンなワークショップスペースだったという。
この新店舗の設計を手がけたのはアリイ イリエ アーキテクツで、メインとなる空間要素として、長さ6m、幅1.5mのテラゾのテーブルをデザイン。椅子に座って使うテーブルでもあるが、未焙煎や焙煎済みの豆、パッケージされた豆をまとめて置けるアクティブなテーブルトップにもなり、ローストの工程を実際に見せることができる。
テーブルは低めで、高さ2.8mの天井に対して視線を下げるための設定だ。その結果、テーブルのプロポーションとしては、いかようにも取れる存在感が生まれた。このような高さゆえ、ステージやランウェイ、また壁のようにも見える。
同事務所は、盛岡のような地方都市では、同店のような小さな店が都市の文化シーンで重要な役割を果たすと考えており、この大きなテーブルは、インテリアであると同時に、都市のなかの家具のひとつとしても機能するようにデザインされているのだ。