NEWS | 建築
2019.02.05 17:09
ノルウェーの首都オスロから車で約2時間、歴史と豊富な種があふれる自然保護区 Finnskogenには、「Pan treetop cabins」というユニークな宿がある。
ヘラジカ、鹿、ライチョウ、オオカミ、クマ、オオヤマネコ、その他にもたくさんの動物たちとユニークな生活ができる場所はこの地のほかになく、静かな森、わくわくするような体験、伝統的な食べ物を楽しみたい観光客向けの宿泊施設だ。
設計を手がけたのは建築家 Espen Surnevikで、周囲の自然に大きく手を加えることなく、景観にぴったりと収まるような建築を目指した。
キャビンの角度と配置は、自然光と自然の最高の体験がいつでも得られるように、太陽の向きに慎重に合わせている。大きなガラス製のファサードは自然光をたくさん取り込み、体験に雰囲気を与え、同時にリビングを温めてくれる。エネルギー効率の良い設計で、エネルギー消費量を最小限に抑え、環境に優しい休暇の過ごし方をサポート。
また、金網張りで自然光が透過する円柱構造物のなかに、キャビンまで続くらせん階段を設置。安全対策と自然保護のために、キャビンを木にくくりつけることはせず、キャビンの下には支えとなる鋼鉄を編んだ構造を設けた。これにより、風が吹いてもがキャビンは動かず、木だけが揺れるそうだ。