NEWS | 建築
2019.02.04 18:36
今日では大都市で手頃な価格の住宅を手に入れるのは難しく、大きな社会問題の1つとなっている。裕福な人とそうでない人のギャップはますます大きくなっており、またかつてないほど急速に広がっている。
そこで、ドイツ・ミュンヘンの建築設計事務所 Opposite Officeが公開したのは、イギリスのバッキンガム宮殿を手頃な住宅に改装してみようという設計案「AFFORDABLE PALACE」だ。
イギリスは住宅危機の真っただ中にあり、ロンドンを中心としてもっとも深刻な状況にあるとされる。人口の大部分は住宅市場から締め出されており、しばらくはこの状況は変わらないだろう。
所得の高い人でさえ、住宅価格の高騰に追いつくのはかなり難しい。不安定な生活形態も増加しており、それがほとんど普通のことになりつつあって、家に満足している人はごくわずか。
では、満足している人はだれかというと、1人はイギリス女王だ。バッキンガム宮殿は素晴らしい住宅で、775の部屋と79の浴室があり、人口密度で言えばロンドンの他の地域とはまったく異なるのだ。本案は、この社会問題を解決するために、バッキンガム宮殿の利用目的の変更してはどうかという提案なのだ。