NEWS | テクノロジー / プロダクト
2019.01.31 13:52
AIははたして椅子を作ることができるのだろうか。こうした疑問に答えるためにカナダ・トロントのデザイン調査会社 Radical Normsが行ったのは、「100% Chair: Designing for Algorithmic Landscapes」というプロジェクトだ。
同社は、人間とスマートマシンが共存・学習・協働する近い将来を見据え、AIを協力者やステークホルダーとした設計プロセスを研究している。一連の研究を始めるにあたり、AIと人工物や事物のありうる将来の世界との関係について調べているそうだ。
これに向けて、さまざまな製造方法から出た残りの切れ端を回転インターフェースの部品として組み込んだ、新たなデザインプロセスを開発。この回転運動から生まれる部品のさまざまな構成から、AIが0~100%の範囲で実現可能な「椅子」を判断した。
同社が展開するひとつひとつの椅子は、AIの世界観によってさまざまな関係性を示している。確度により、適合するもの(精度50%)、感動に値するもの(精度100%)、避けるべきもの(0%)となるわけだ。
AIのバイアスは、世界中の何百万の人間が行った椅子の分類のオープンデータベースに基づいている。100%や0%の椅子はどんなデザインだろうか。この実験の模様は同社サイトで見ることができる。