ボーイングによる自動飛行タクシーが実現間近!?
プロトタイプ旅客機のテスト飛行に成功

自動車のみならず、旅客機の世界でも自動操縦の開発が進められている。旅客機メーカー ボーイングはこのたび、アメリカ・バージニア州マナサスにて自動飛行旅客機プロトタイプの初のテスト飛行に成功したと発表した。

これは、都市における航空移動の取り組みを牽引している同社のプロジェクト「Boeing NeXt」の一環で行われた。

同社の子会社 Aurora Flight Sciencesは、電動垂直離着陸(eVTOL)航空機を設計・開発し、オンデマンド式の自動飛行タクシーの安全性と信頼性を高めるテストを継続して行っているようだ。

同機は機体の自動飛行機能と地上管制システムをテストし、飛行時における離陸、浮上、着陸のコントロールを達成。今後のフライトでは、前方への翼による滑空飛行、さらには飛行垂直飛行モードと前方飛行モードとの間の移行段階がテストされる。この移行段階は、あらゆる高速VTOL航空機にとってもっとも大きな技術的課題だそうだ。

電気推進システムを搭載した同機は、最大50マイル(80.47km)の範囲で離陸から着陸まで完全自動飛行ができるように設計。全長30フィート(9.14m)、幅28フィート(8.53m)を誇り、効率的なホバリングと前方飛行が可能な推進システムと翼システムを採用した最先端の機体である。

同プロジェクトでは、同機のほかに、最大500ポンド(226.80kg)まで輸送できるように設計された無人の完全電動貨物機も開発中とのこと。他の都市や地域、世界を結ぶモビリティ・プラットフォームとなるもので、2018年に初の室内飛行を成功させ、2019年には屋外飛行試験を実施する予定だ。End