NEWS | 建築
2019.01.30 17:10
グラフィックデザインやインテリアデザインから建築、セノグラフィー、都市計画まで、あらゆる規模で活動するSuperSpatialは、Webデザイン、インスタレーションの構築、建築プロジェクトなど、空間とそのユーザーに関連するあらゆる側面に着目するイタリア・ミラノのデザインスタジオだ。
同スタジオが公開したのは、2020年に開催されるドバイ国際博覧会の韓国館の設計案「Noosphere」。同案は韓国館の設計案コンペで入賞を果たした。
Noosphereとは、人間の意識と精神活動の領域を意味する言葉で、接続性とコミュニケーションを可能にするデジタルインフラや機械インフラを可視化し、表現した作品。敷地の地面は形から連想できるように、「電子ごみ(E-waste)」でできている。
数十年にわたり、韓国はデジタルインフラの可能性を取り入れ、今や5G技術の最前線である。デジタル技術のたえまないアップグレードとアップデートに私たちは慣れてしまっているが、それを実現するには信じられないほどの機械・物理・デジタル工学が必要だ。
同博覧会を、私たちの来たるべき将来の現実が可能にするデジタル工学と物理工学の両方のあいだの相互接続性を表現する機会と位置づけ、ハードウェアとソフトウェアのコントラスト、クラウドの漠とした手軽さ、その背後にある目に見えないハードウェアを探究することが、この設計案の出発点となったそうだ。