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2019.01.28 17:43
中国・天津の大規模な文化地区構想の一環として、建築設計事務所 MVRDVとTianjin Urban Planning and Design Instituteが手がけたのは、「Tianjin Binhai Library(天津浜海図書館)」だ。
床面積33,700㎡のこの文化センターは、光り輝く球体のオーディトリアム、床から天井までの階段状に並んだ書架を備えた教育センター、ソーシャルスペース、さらには公園から文化地区へ入る結節点としても機能するという。
建物を横切る楕円形の開口部は眼が開いたようになっているが、この眼の瞳孔=発光する球体の内部はオーディトリアムで、メインステージとしてのアトリウムの空間の認識を大きくしてくれる。
階段状の書架は球体に沿って輪郭が広がり、ファサードの周りを一周して、自然の地形のような室内の光景を作り出している。
このプロジェクトは、Bernard Tschumi ArchitectsやBing Thom Architectsなどの国際的な建築家チームが設計した他の4つの文化施設に囲まれている。
5階建ての建物には、室内の端から端までさまざまな教育施設を配置し、メインのアトリウムからもアクセスできる。地下では図書館サービス、書庫、大規模なアーカイブを提供。訪問者は1階から子どもやお年寄りのための読書スペースに、オーディトリアムや階段状の書架は上の階に進むことができる。
1階と2階は主に読書室、本とラウンジのエリアで構成され、上層階には会議室、オフィス、コンピュータールームとオーディオルーム、さらに2つの屋上パティオを備えている。