NEWS | ファッション
2019.01.28 11:43
オランダのデザイナー イリス・ヴァン・ヘルペンは、自身のファッションブランド「Iris van Herpen」のオートクチュールコレクション「SHIFT SOULS」を公開した。
同コレクションは、昔の天体地図や、神話や占星術に登場するキメラの表現にインスパイアされたもので、特にドイツ=オランダの地図製作者 アンドレアス・セラリウス(Andreas Cellarius)が1600年に刊行した星図「大宇宙の調和(Harmonica Macrocosmica)」にヒントを得たという。
大きくカットされ、ゆったりとしたレイヤリングのアイテム18点で構成されたコレクションで、ウォームカラーの黄土色系、ティリアンパープル、インディゴ顔料などの色彩が用いられている。
「私は「SHIFT SOULS」に向けて、進化する人間の姿、時間を通じたその理想化、そして神話のなかの女性の姿の交雑を考えました。とくに日本の神話におけるアイデンティティの変化の想像力と流動性は、私のインスピレーション源となるもので、アイデンティティのより深い意味と、今日デジタルな身体が凝結していくなかで、アイデンティティが非物質的で可変性を持ったものになる方法を探求しています」と彼女は語っている。
また、絵画と写真を融合させたニューヨークのアーティスト Kim Keeverからもインスピレーションを受けたそうだ。元NASAのエンジニアであるKeeverは、液体のなかのカラフルな雲を大判の写真で撮影することで、はかなさと動きという考えを探求している。ヴァン・ヘルペンは、有名な半透明のレイヤードクラウドドレスですでにKeeverとコラボしている。