NEWS | 建築
2019.01.23 15:43
発展を続ける中国・深圳に新たな建築が登場する。ともにデンマークの建築設計事務所である Gottlieb Paludan ArchitectsとSchmidt Hammer Lassen Architectsが共同で手がける「深圳東部廃棄物発電所(Shenzhen East Waste-to-Energy Plant)」である。
この新しい発電所では、1日当たり5,000トンの廃棄物の焼却処理が可能。これは深圳の2,000万人の住民が出す廃棄物の3分の1に相当する量だという。また、廃棄物の量は年間約7%増加している状況だ。
「深圳東部廃棄物発電所」では廃棄物の焼却と発電において最先端の技術を投入するとともに、環境やエネルギー問題などに関する住民の教育の場にもなることを目指している。一般の来場者は美しい公園を通り抜け、煙突のあいだに作られた上り坂のエントランスブリッジを渡って、エントランスロビーと発電所の機械装置を見渡すビジターセンターに入ることができる。
従来の工業施設に見られる長方形のレイアウトに対して、同デザインは付属建物を含めて全体として円形を選択。これにより、発電所の床面積を減らすことができるという。66,000m²の屋根には最大で44,000m²のソーラーパネルを設置。街にさらに多くのエネルギーを供給することが狙いだ。
同発電所は、大量のゴミの問題とより環境にやさしい発電方法を探るという問題に取り組む重要な技術プロセスとして、廃棄物によるエネルギー生産を提案している。