NEWS | 建築
2019.01.22 14:17
1980年代に磯崎新のコーディネートにより、福岡県福岡市東区香椎浜で国内外の建築家6名が集合住宅を競作したプロジェクト「ネクサスワールド」。そのなかでも、1991年に完成した異彩を放つレム・コールハース棟では現在、入居者を募集している。
黒々とした石垣が緩やかに波打つ外装は、ブラックコンクリートを実際の岩石の形に型抜きしたものにクリアで吹き付け塗装している。
住居部分のエントランスは、コンクリートやエキスパンドメタルに囲まれ、玄関に続くコンコースは緩やかなスロープになっている。
パティオは吹き抜けで明るい日差しが差し込み、青空をのぞむことができる。全面ガラス張りの玄関はパティオと一体化しているかのようで、広がりが感じられる。
1階はパティオと玄関、2階は個室2部屋とバスルームなどの水回り、3階はLDKとルーフテラスの3層構造。
ルーフテラスのオリジナル木製デッキがなかったり、LDKのカーテンレールが故障していたり、現状では上のカーテンが開かない状態だったり、と築年数相応の状態だそうだが、全体としてほぼオリジナルが残されている。
日本でレム・コールハースが手がけた建築に住めるのは、このネクサスワールドだけだそう。ぜひチェックしてみよう。