「コクヨデザインアワード2018」結果発表
グランプリは山崎タクマ氏の「音色鉛筆で描く世界」

▲山崎タクマ氏:音色鉛筆で描く世界

コクヨは、使う人の視点で優れた商品デザインを広く一般ユーザーから集めて商品化をざすコンペティション「コクヨデザインアワード2018」の結果を発表した。

同アワードは、顧客起点でのモノづくりをより強化すること目的に、2002年にスタート以来、今年で16回目(2010年のみ休止)を迎える。今回は、国内外から応募された合計1,289 点(国内:766点、海外:523点)を審査。

近年、同社の事業領域でも仕事と生活の境界の曖昧さ、コミュニケーションのフラット化が進み、従来の境界のあり方が変化しているという。また、国や文化、ジェンダーなど、 社会的にも境界を越えるというテーマが注目されており、こうした観点から「BEYOND BOUNDARIES」というテーマが選ばれた。

▲Soch氏:Palletballet

▲豊福昭宏氏:スマートなダブルクリップ

グランプリには、山崎タクマ氏の「音色鉛筆で描く世界」が選ばれた。同品は、紙と鉛筆の微小な摩擦音を増幅することで文具を介して生まれる新たなコミュニケーションのかたちをあらわしたプロジェクト。描くことの意味を再考し、視覚情報ではなく「楽器としての文具」のあり方を追求。

▲中田邦彦氏:白と黒で書くノート

優秀賞は、子どもたちが従来の境界を越えてお絵かき・色塗りが楽しめる画材「Palletballet」(Soch氏)、紙をめくるときに角に生まれる三角形の余白を活かした「スマートなダブルクリップ」(豊福昭宏氏)、灰色の紙に黒と白の文字を書いて集中して読むことができる「白と黒で書くノート」(中田邦彦氏)が受賞した。End