世界的なブランドコンサルティング会社 Pentagramは、世界有数のエンジニアリング・産業テクノロジー企業であるロールスロイスのブランドアイデンティティを手がけた。

Pentagramは、ロールスロイスのトップとの緊密な連携から、ブランド戦略や語り口を考え、権威であり革新者でもあるロールスロイスを体現するビジュアルアイデンティティを一新。

デジタルアプリケーションに重点を置き、ますます増加する国際的な視聴者に向けて、シンプルさと明快さを強調。とはいえ、同社の輝かしい遺産も保持・強化しており、すぐにロールスロイスと認識できるものに仕上がっている。

細やかなロゴでは視覚的なインパクトを与えづらい場合があり、デジタル世界の小さなスペースのためにブランドを微調整することが課題となった。同時にこのブランディングでは、アイデンティティが大規模な環境アプリケーションのなかで輝くように、現実の世界でも目立たなければならなかった。

同社を体現する象徴的な二重の「R」をそのままにし、外側の「Rolls-Royce」を取り除いて簡素化を実現。ロゴの構成は維持し、もともと複雑なロゴの細部を洗練して、大きくても小さくても目立つように、太くてくっきりとしたものに字体を変更。

同社のイメージは、114年にわたるブランドエクイティに裏打ちされた、二重の「R」の形に現れている。このブランディングでは、空白部分を用いることで各要素は生き生きとし、オープンでアクセスしやすい印象を与えている。また、書体は「Rolls-Royce Pioneer」というColophon Foundryの特注カスタム書体が使われている。