建築家 デイヴィッド・アジャイ
ロンドンで個展「David Adjaye: Making Memory」を開催

▲国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館 Credit: Alan Karchmer

ロンドンのDesign Museumでは、イギリスを代表するガーナ人建築家 デイヴィッド・アジャイの個展「David Adjaye: Making Memory」が2019年2月2日(土)から5月5日(日)まで開催される。

同展は、7つのプロジェクトを通じて21世紀における記念碑や記念館の役割を探るもので、記念碑に関する着想を検証して、物語を伝える装置としての建築や形の使われ方についての彼の考えが示されるもの。

記念碑を作ることは、人類の存在の記録であり、成功や失敗を記念するものとして私たちの心に深く根づいている。ただ、その形や経験される仕方はたえず変化しているという。

▲Image by Alan Karchmer

▲Image by Kyungsub Shin

▲Image by Leonardo Finotti

本展では現代の記念碑を、銘板や彫像、新古典主義の彫刻のような動かないオブジェではなく、幅広い目的を担うダイナミックで複雑な空間と位置づけ、特別に依頼したビデオインタビューや没入型のサイトスペシフィックな展示空間が設けられるようだ。

たとえば、ワシントンD.C.にある国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館の形に着想を得たヨルバの彫刻を部屋の中央に展示することで、人類学、歴史学、社会学を通じて形と目的を探ることがアジャイのデザインプロセスであると説明している。

David Adjaye: Making Memory from Design Museum on Vimeo.

さらにボストンで提案したコレッタ・スコット・キングやマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの記念碑などのプロジェクトも展示されるようだ。End