NEWS | 建築
2019.01.15 16:41
隈研吾建築都市設計事務所は、スペイン・バルセロナのカタルーニャ広場に面するシューズメーカー CAMPER(カンペール)のパセオ・デ・グラシア店の店舗リニューアルを担当した。
店内で主に使用したのはカタラン・ヴォールト。これは、ヴォールト状の陶板を型枠にして、床スラブを打設する建築構法で、カタルーニャの地で生まれた画期的な手法である。木製の梁で床を支えてきたそれ以前の構法に革命をもたらしたとされる。かのアントニ・ガウディもカタラン・ヴォールトから多くのヒントを得たといわれている。
店内を埋め尽くす靴を飾る棚、ベンチ、カウンターはすべて、このカタラン・ヴォールトのユニットでデザインされている。
CAMPERはスペイン・マヨルカ島で生まれたコンテンポラリー・シューズーブランド。靴作りの豊かな伝統と新しいスタイルや新鮮なコンセプトから世界中で支持されているブランドだ。
こうした伝統と斬新さを組み合わせた同社の靴づくりにふさわしい、カタルーニャの地域ならではの暖かくヒューマンな雰囲気がいっぱい詰まったショップが誕生した。