スイスの建築ユニット Herzog & de Meuron
チューリッヒ大学の新校舎「FORUM UZH」を設計

スイスの建築ユニット Herzog & de Meuronは、チューリッヒ大学の向かいに建設される「FORUM UZH」の設計案を公開した。チューリッヒ大学や同大学病院が集まる地区の真ん中に建設予定で、同大学の法学、経済学、現代語学の各学部が入居する。

建物の台座となる低層階の講義棟には、斜面に沿って広がるテラスがある。平らになった空間は学生と市民が集まる場所で、ここから講堂や教室、カフェ、店舗、ジムやその他のスポーツ施設に通じている。

台座の上に浮かんだように独立した上層階の研究棟は、整然とした円柱のグリッド、効率的なフロア配置、降り注ぐ日光が特徴的で、さまざまな学習環境や作業環境としてこのシンプルなボリュームを柔軟に活用できるという。

建物の中心に位置するのは中央ホール「フォーラム」。そばには台座部分から上層5階部分まで吹き抜けになった屋外の庭があり、大学の真ん中にささやかな森を形成している。同事務所は、フォーラムが大学と都市生活の新しい焦点になることを目指しているそうだ。

また、台形の地下2階分にはフォーラムに隣接する図書館があり、広々とした階段からアクセスが可能。メインファサードに沿った読書室からは、グローリア通りの向こう側にある大学の本館を眺めることもできる。End