ハッセルブラッドと富士フイルムのチェキを合体
個人プロジェクト「Hasselblad-Instax」が公開

Google Creative Labに参加するハードウェア・インタラクションデザイナーの Isaac Blankensmithは、自身が制作したインスタントカメラ「Hasselblad-Instax」を公開した。

このカメラは、スウェーデンのカメラメーカー・ハッセルブラッド(Hasselblad)の「500C / M」と、富士フイルムの「Instax mini 9(チェキ)」を組み合わせるという「週末48時間プロジェクト」だ。

インスタントフィルムをハッセルブラッドの露光面に近づけるために、富士フイルムのフィルム自動排出機構をすべて取り除き、レーザーカットしたアクリル製のカスタム機構を採用。

最大の課題の1つは、ハッセルブラッドのバックを富士フイルムのカメラに合わせ、光を漏らさないカスタムの取付け板を作ること。ハッセルブラッドをベースに型板を作り、レーザーカットしたGroveシステムをアクリルのピースに組み合わせた。

初テストでは、フィルムのフレーム全体にわたって露光しており、このタイプのフィルムでもかつてないほど鮮明な画像になったので、満足のいく結果だったようだ。焦点面の距離にわずかなズレがあるため、光の漏れや合焦にはまだの問題があるとのこと。

時間の制約があったので、作業手順を明らかにしつつも、デザインを考え過ぎないようにしたという。1950年代のスウェーデンのデザインと1990年代の日本のデザインが融合したような作品なので、それぞれのカメラの異なるデザイン言語を失わないように心がけたそうだ。End