NEWS | テクノロジー
2018.12.27 15:01
東京藝術大学は、SOUNDとAIを使った新サービス「Soundroid」を開始したと発表した。
これは、さまざまなオフィス環境に合わせて、音環境の視点から個人作業の「集中質」を高める作業環境を作るユーティリティシステムで、同大学先端芸術表現科の古川聖教授とインビジブル・デザインズ・ラボが、三井不動産と博報堂の協力を得て実現した。
同システムは、単独で音環境をデザインするのではなく、人工知能がユーザーの状態を学習し、目的に合わせて自らパーソナライズした音環境を違和感なく作り、デザインできるもの。
また、Soundroidは既存の音楽作品を使わず、個人の目的や嗜好などのデータと音環境生成のためのパラメーターを結びつけ、目標とする音環境を人工知能によって最適化し、自動生成してくれる。ユーザーのデータを蓄積することで、音生成システム自体も成長・変化するそうだ。
現在のところ、集中、リラックス、元気づける・静めるなどの気分誘導、睡眠、瞑想、子どもの寝かしつけ、店舗のBGM、公共の場のBGM、病院・図書館・ビルエントランスなど、用途に合わせた空間デザインが想定されている。
現在はアルファ版で仕事環境における「集中質」を高めるシステムに特化。同システムは公式サイトでテストユーザー向けに開放中だ。