NEWS | プロダクト
2018.12.14 18:58
佐藤オオキ率いるデザインオフィスnendoが、ベルギーの雑貨ブランド「Valerie Objects(ヴァレリー オブジェクト)」のペッパーミル「pepper-pestle」をデザインした。
一般的なペッパーミルは、上部から粒胡椒を入れ、回転またはテコの原理を用いて内部の刃で粉状に挽く機構が多い。
だが、本商品は、香りの良さをさらに引き立て、粒子の細かさを微調整できるようにしたいと考えた結果、「すりこぎ」と「すり鉢」という、世界各地で古代から調剤、実験、または調理用に使われてきた単純な機構のほうが適しているという結論に帰着。丸いガラス製の容器と台座からなるシンプルな形状になった。
容器の中の胡椒を台座の上に乗せ、台座を「すり鉢」として、容器の底を「すりこぎ」としてペッパーを挽くことで、香りの良さを一段と引き立て、粒子の細かさを微調整できる仕様になっている。
また、容器は中央を僅かに窪ませることで手に馴染み握りやすくし、底面の壁厚は他よりも厚く成形して強度を高めた。さらに、胡椒をより挽きやすくするための台座上面の凹凸は、「何度も検証を繰り返して導き出された形状」とのこと。
本商品は、来月2019年1月18日(金)からパリで開催されるデザイン・インテリアの国際見本市「Maison & Objet」にて展示される。残念ながら日本国内での販売は未定だ。