ロサンゼルスの航空宇宙企業 Rocket Lab
NASAの極小衛星を搭載したロケット打ち上げに成功

小型衛星の打ち上げを行うロサンゼルスの航空宇宙企業 Rocket Lab(ロケットラボ)が、今年3回目となる軌道へのロケット打ち上げを行い、成功した。

これは、NASAのミッション「ELaNa 19」の一環で、10kg以下の「ナノサテライト」と呼ばれる極小衛星を打ち上げる調査プログラム。小型衛星産業界としては画期的な打ち上げで、NASAがCubeSat(キューブサット)を商業用ロケットで軌道に打ち上げるのは初めてのことだ。

発射は、ニュージーランドのマヒア半島にあるRocket Labの軌道発射施設「Launch Complex 1」から2018年12月16日(日)の19時33分に行われた。(ニュージーランド時間)

今回、Rocket Labの小型ロケット「エレクトロン(Electron)」にNASAのCubeSatsを13個積み込み、約172ポンド(78kg)のペイロードを搭載、低軌道で打ち上げたようだ。

これまで小型衛星の打ち上げは、主に大型ロケットにスペースがある場合にのみ実施するライドシェア方式に限られていた。そこで、NASAは小型衛星打ち上げ事業「Venture Class Launch Services」を創設。NASAが利用する打ち上げサービスとして最小クラスのもので、小型のペイロードを軌道に乗せることに特化したビジネスの促進が期待されている。End