NEWS | テクノロジー / 建築
2018.12.14 13:30
2014年に設⽴されたZaha Hadid Virtual Reality Groupは、リアルタイムモデリングやビジュアライゼーションツールなどの建築デザイン向けの没⼊型VR技術の構築に取り組んでいる組織だ。
同チームは、設計ツールとしてのVR制作と、建築設計プロセスを高める特定の技術の可能性を研究することにフォーカスしている。
現在取り組んでいる「Project Correl」はマルチプレゼンスVRにおける共同実験で、仮想空間内で複合な構造物の展開を可能にするものだ。私たちの物理世界を共有・デジタル化して拡張することで、⼈間と機械のロジックの間にダイナミックな新しい関係性を提案。
ゲームエンジンとして知られるUnreal Engineを用いた本プロジェクトは、建築における新しい没⼊型技術の可能性を示しているという。
また、同プロジェクトでは来場者を展⽰場に招待し、リアルタイムで共同作業を行うことで、今までとは違うデジタル化したデザイン作業を実体験。以後数ヶ⽉にわたって展開される仮想構造物を集団で構築していく。
これによって出来上がった制作物は、縮尺した3Dプリントモデルとしてキャプチャーされてギャラリーに展示される。さら来場者は同時に最大3つの仮想環境に入り、デジタル空間で⾃由に動き回り、好みのコンポーネントを選択、調整、配置することもできるそうだ。