パラ卓球選手の障がいに応じて変化する
「パラ卓球台」 TBWA\HAKUHODOが開発

TBWA\HAKUHODOが、パラ卓球選手が感じている卓球台を具現化した「パラ卓球台」を開発したことを発表した。これは、日本肢体不自由者卓球協会のために、TBWA\HAKUHODOの浅井雅也がパラ卓球台のアイディア開発、コンセプトデザイン、全体プロデュースを行ったもの。

通常、卓球台は長方形だが、通常の卓球台でパラ卓球の選手がプレーをすると、抱える障がいによって違ったカタチに感じるそうだ。今回開発された「パラ卓球台」は、パラ卓球選手が自身の障がいと向き合い、自分から卓球台がどのように感じるかを具現化。

制作にあたり、実際にパラ卓球選手3名にそれぞれが持つ課題のヒアリングを行い、3つの形に落とし込んだ。

デザインを担当したQUANTUMのプロダクトデザイナー 門田慎太郎氏は、「全部で20種類ぐらい、各30個ぐらいのプロトタイプを作りました。造形としての美しさを担保しつつも、競技用卓球台としての規定をクリアしたデザインになっています。」と語るように実際に競技台としても使用できるクオリティも実現しつつデザインされたようだ。

これに合わせて、パラ卓球台の特設サイト、パラ卓球台制作秘話をまとめたプロダクトムービーも公開されている。気になった方は是非チェックしてみてほしい。

▲PARA PINGPONG TABLE|カタチにとらわれない卓球台

また、この卓球台は、体験を希望する商業施設やイベントスペース、学校などに貸し出しも行なっているようだ。End