チューリッヒ大学が新しいドローンを発表
飛行中にプロペラアームを引っ込めて小型化が可能

▲チューリッヒ大学提供

チューリッヒ大学の研究チームは、飛行中にプロペラアームを引っ込めて、狭い隙間や穴に入れるように小型化できる新しいドローンを開発した。同機は、自然災害の被害者の捜索に非常に有効だとしている。

空中で翼を折りたたんで狭い場所を横切る鳥に着想を得たこの新しいドローンは、隙間を通り抜けたあとでまた元の形に戻り、飛行を続けることができる。また、途中で物体をつかんで移送も可能だとしている。

▲チューリッヒ大学提供

今回は、チューリッヒ大学のロボット工学・知覚グループとスイス連邦工科大学ローザンヌ校のスマートシステム研究所の研究者が協力し、独立して回転する4つのプロペラを搭載したクワッドローターを設計。

サーボモータを用いて、メインフレームの周囲で折り畳みができる可動アームを装備。制御システムが、重心の移動に応じてプロペラの推進力を調整、アームはどんな位置にでもリアルタイムで変えられる。

▲チューリッヒ大学提供

▲チューリッヒ大学提供

将来的には、ドローンの構造をさらに改善して、3次元で折りたためるようにしたいとのこと。そして、ドローンの完全自動化アルゴリズムを開発し、実際の災害現場で進路を確保して通過する最善の方法を自動選択できるようにしたいそうだ。End