客室兼ギャラリーの新空間「TOKYO CRAFT ROOM」が誕生
柳原照弘によるクリエイティブ・ディレクションで

TOKYO CRAFT ROOMは、2019年2月15日(金)に東京・日本橋浜町に安田不動産が手がける街づくりの新拠点としてオープンする「HAMACHO HOTEL」の一室。

東京を経由してクラフトの新しい価値を世界に広げる拠点になることを目指すこの部屋は、柳原照弘のディレクションにより選ばれたデザイナーが、実際にものづくりの現場に赴き、その土地、歴史、技術、素材をリサーチし、つくり手と共に未来を思い描きながら、現代の生活に合うアイテムを生み出す、接ぎ目の役割を果たす場所だ。

完成したアイテムはこの部屋をギャラリーとして発表した後、客室の一部となり、この部屋に滞在する人が実際に利用できる。また、作品の販売も行なう予定で、企画と運営は「HAMACHO HOTEL」を手がけるUDSが行なう。

現在進行中なのは2つのプロジェクト。一つ目は2012年にアムステルダムに設立されたデザインスタジオ ディー・イントゥイティファブリック(De Intuïtiefabriek)のデザイナー、エフィエヌ・ボイルフとエバ・ゲバルドと日本の木工家 川合優がディレクションする針葉樹のプロダクトを中心としたライフスタイルブランド「SOMA」とのコラボレーションによるプロジェクトだ。

▲photo: momoko Japan

▲photo: momoko Japan

もうひとつは、スウェーデンで現在最も優れたガラス・陶器デザイナーの1人としても知られるインゲヤード・ローマン(Ingegerd Råman)と1870年に日本初の磁器製碍子の開発に成功した有田焼の製造を行う香蘭社とのコラボレーションプロジェクトが進行中だ。

▲photo: momoko Japan

「『TOKYO CRAFT ROOM』は、東京という大都市を経由し、クラフトの価値を編集する場であり、クラフトを未来へと繋げる新たな創出の場となるだろう」とクリイティブディレクターの柳原氏が語るように、新たなデザイナーらとのコラボレーションにより新しい空間がつくり出されるはずだ。End