NEWS | サイエンス
2018.12.12 15:46
NASAは、宇宙探査機「オシリス・レックス(OSIRIS-REx)」が小惑星「ベンヌ(Bennu)」で水の成分を確認したと発表した。
同機は地球から140万マイル(約220万km)を移動し、2018年12月3日(月)にベンヌの上空12マイル(約19km)の地点に到着。搭載した3つの機器をベンヌに向け、NASA小惑星試料回収ミッションにおいて初の小惑星の科学的観測を開始。
2つの分光器から得られたデータで、「ヒドロキシル」として知られる酸素と水素が結合した分子を発見したという。
この小惑星全体でこうしたヒドロキシ基が粘土質の鉱物に存在しており、いくつかの地点では、ベンヌの岩質物質が水と反応したと推測している。
この発見から、ベンヌは惑星として小さすぎるのでそれ自体で水分を有しているわけではないが、ベンヌがより大きな惑星から分離したもので、本体となる惑星には水分が存在すると推測している。
また、オシリス・レックスは今後、ベンヌに着陸してサンプルを回収し、2023年には地球に帰還する予定だ。